この連載は、Creator's Talkと題してクリエイターの制作意図や込めた思いを紹介していくコーナーです。
今回はアベ氏がブランドの世界観について聞きました。
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ー今回はブランドが目指す世界観についてお聞きしていければと思います。世界観とは、具体的にはどのようなものでしょうか?
大切にしていることや人を犠牲にせず、ファミリービジネスでやれる範囲のことを丁寧にやっていきたい、というのが大前提ですね。
その上で、あまりかっちり決め過ぎず、その時々の自分達らしさを目指していきたいなと思っています。
まずは、クリエイティブディレクターである自分のルーツや人生観に基づいて、オリジナリティを出していきたいと思っています。
作品やコンテンツひとつひとつを通して、みなさんに感じ取ってもらったもの=我々の世界観となるのが理想です。こういうのは、押し付けるようなものではないと思うんです。
ーたしかに、世界観といっても受け手次第という部分が大きいような気がしますね。少し具体的なお話も聞きたいのですが、特に見て欲しい部分などはありますか?
そうですね。ひとつは、デザインのインスピレーションの源としての「梅」です。
僕が育った太宰府市は天満宮が非常に有名で学問・文化・芸術の神様として菅原道真公が祀られています。そして、いまでも彼が愛した梅の花は地元の人にも愛されています。
*菅原道真公については太宰府天満宮HPをぜひご覧ください
小さい頃、保育園の卒園記念に梅の木を庭に植えて、冬の終わりに梅の花が咲くのを楽しみに待ってました。そういった思い出のある梅は、僕にとってのルーツだと考えています。
そしてもう一つは「動物」です。すでにお気付きかと思いますが、Mr. & Mrs. Abeのウェブサイトではワンちゃんやネコちゃんの写真をよく使っているんですよ。
というのも、僕も妻も犬や猫といった動物が好きで、ペットは見ているだけで穏やかな気持ちになりますし、本当の家族であり人生のパートナーだなあと思っています。
そんな小さな家族と過ごすとき、その幸せを噛みしめて惜しみなく愛情を注ぎたい、彼らを見ていて感じるそういったフィーリングはまさに、Mr. & Mrs. Abeらしい、と思えるポイントですね。
こういった思いから、私達はペットジュエリーにも挑戦していくことにしました。あまり前例のない分野であり、手探りで進めていく必要がありますが、まずは自分のペットに贈りたいと思える物を作っていきます。それが皆さんに認められて、購入が増えると嬉しいです。
ーまだまだお聞きしたいことはあるのですが、今回はここまでのようです。
次の記事をお楽しみに!
Article List:
Creator's Talk "故郷の梅とジュエリーへの思い"
Creator's Talk "ペットジュエリーは、愛する小さな家族への本物のジュエリー"
Creator's Talk ”Mr. & Mrs. Abeらしさを大事にしたい”